お父さんと農業情報化

16年間農業機械の販売会社で働いていましたが10年前に退職。
今は、お家でみかん、すももなどを作っています。


1999年和歌山県農業研究賞受賞
農業へのパソコンの普及や、インターネットによる、紀南の農業や農産物を全国にPRし、産直による消費者ニーズの把握につとめている。との理由から、平成11年9月4日に和歌山県知事から「農業研究賞」栄誉を授かりました。これも農業情報化に向け取組みをしています、みなさんと、そしてインターネット等のネットワークを通じまして交流を深めさせていただきましたみなさんのおかけです。これからも農業・地域の情報化またネットワーク化に向けた取組をすすめていきたいと考えています。


「出合い」
 お父さんが、インターネットと出会ったのは、1995年宮崎県都城市で開かれた「第7回農業情報ネットワーク大会」に参加したときに展示ブースを埋め尽くさんばかりの インターネットに接続された端末だそうです。
 それまで利用していたパソコン通信の世界とは、大きく違っていたそうで、2日間インストラクター方の迷惑を考えないで端末の前に座り ガチヤガチャやったそうで...<なんか恥ずかしいですね。
 
「ホームページ」
 1996年、お父さんも入っている、JA紀南青年部パソコ班が、「第8回農業情報ネットワーク横須賀大会」に参加するの機会に、ただ参加するのも..と言う話になり前、前日からJA紀南青年部パソコン班で、JA紀南のホームページを作って横須賀大会に参加。凄い注目をあつめたそうです。当時は、ホームページをつくるHowTo本もなく、他人のホームページのソースを見て、タグを覚え、毎日のようにホームページ作りしています。当時みかんの産地直送で知り合ったお客さんに、そろそろインターネットでみかんなどを売ってみては?言葉が、僕家っちのホームページ作りのきっかけになったそうです。

「みんなで」
 お父さんは、和歌山県でもいつか、農業情報ネットワーク大会を開きたいな〜とパソコン通信などを使って、仲間と相談していましたが、ようやくその夢がかなったみたいで、平成8年9月に「和歌山農業情報利用研究会」を発足、そして、平成10年1月に「第10回 農業情報ネットワーク大会」の和歌山大会を開催し、全国から9500名の方が参加し2日間農業情報化を考える大会になったそうです。



「おとうさん、農業情報化ってなあ〜に?」

 農業情報化とは、いままでの知識や経験をデータ化、数値化、また磁気化し、ネットワークを介して、情報が必要な方に必要な情報をいかに早く届けるかだと思います。
〜今まで
 農業に絞って考えてみると、ネットワークが整備されていない時代でしたら、情報は常に一方通行でした。たとえば農業情報は、マスメディアが流す偏ったセンセーショナルな情報や、季節情報商材でしかありませんでした。「農業者の方の声」が末端消費者に伝えることは出来ませんでした。3K=農業という代名詞を付けられ反論さえ出来ないまま、就農の否定、農業の否定や農家の自信をも奪い取るという結果をまねいたのが、今までの非情報化時代でした。もちろん農業関係の雑誌、新聞、機関誌等では、反論記事は多く有りましたが、それが多くの国民に伝わることは無く、全国レベルの情報という面からはマイナー情報でしかありませんでした。

これから〜
 しかしここ数年ネットワークの発展で、特にインターネットの発展で、農家も消費者も同じ土俵の上、つまり情報発信、情報共有ということも可能になってきました。マスコミというフィルターを通しての情報ではなく、農家自身の農業情報を直接伝え、また消費者からの消費情報も直接伝わるといった事も可能になってまいりました。同じ情報の共有は、生産者にしても消費者にしても大きなメリットです。
 また新規就農を考えている方と、農家、農業支援機関との情報の共有がすすめばどうでしょう、農業に対しての不安が少しでも、取り除かれ、就農決断にも大いにプラスになることでしょう。
 農家と農業機関、研究所、学校、学生、企業、JA、行政、などとも同じ情報の共有、また情報移動が可能です。情報の共有が上手くすすめば、農家も農業そのものも大きく変わるでしょう。
 情報が移動すれば、人も物も金も移動するといわれます、そうなればますます情報の移動がすすみ、互いの相乗効果が、農業活性化へ、また村、町の活性化へ進んでいきます。これからの農業に切っても切れないのは情報化と考えています。


「じゃ〜農家はインターネットで...」

農家の方はインターネットで、今まで手に入らなかった栽培技術情報や、経営情報、技術者、研究者とのネットワーク、また消費者とのネットワークも可能になり、今までの農業とは違う農業が生まれるでしょう。農家はひと味違うホームページ設け、自分の所で収穫出来た、農産物の、味しいという規格、安全という規格、新鮮という規格..まだまだ多くの規格もダイレクトに消費者に伝えられるでしょう。  インターネットを利用して、農家が農産物を販売するときに、ただのカタログショッピングではなく、生産する農家の農産物への思い入れや情報を多く添付した情報販売農家でないと、何のためにインターネットなのかわかりません。
 ホームページでの、情報発信は、情報の更新性能はずば抜けています。そして更新能力のメリットは大切に、大いに利用しなければなりません。農産物がインターネットに乗って、情報とともに消費者に移動する中で、情報のキャッチボールが始まりそして消費者とのネットワークが生まれてきます。
 なんといってもオープンネットワークコミュニケーションで得られる情報は農業にとっては大変刺激的だとおもいます。この刺激こそが農業活性化の一歩だおもいます。
 農村や組織、距離や時間、地域や行政、生産者や消費者の「壁」がこのネットワークの出現で一変することは間違いありません。
 壁を作ったのは人ですから、壁を越えるのも人です、そしてその壁を越すのにかける梯子が、インターネットなのです。今まで考えも及ばなかった繋がりが大きく農業を変えていくことを確信しています。
 1999年